2011年10月3日月曜日

タンブリング・ダイス


高校も終わりの時、進路を早く決めなけりゃならない様な時、
ノホホンとブラスバンド部に遊びに行っては、後輩たちと遊んでた。
そこだけが、学校の中で一番リラックス出来る場所だった。
皆、面白いやつらばっかりだったよ。

それまで、恋話とか、なかったわけじゃ無いけど、音楽室の前で、
女の子と、何を話していいか、分からなく、ずっと
廊下の壁にもたれて黙ったまま向き合ってたことがある。
とにかく、ロックだのフォークだのドラムだの、そんな事を言わせると
ムキニなって話せたけど、女の子を前にすると、
話題がない。・・と言うよりも、男兄弟の中で育ったモンで、
付き合い方を知らない。ギコチなさ過ぎで妙な感じだ。
意識し過ぎるのか、全然だめだった。それは今もソウかも・・・。

何か夢中になると、周りが見えなくなってしまう。
ずっと、それで来た感じだ。
とにかく、東京に行く。それしか考えてなく、その後の事は何とかなる。
そんな感じで、意切り込んでて、カッコつけてた。(笑)・・・

周りから、「どうするんだ」って言われて、どうしたかと言うと・・

就職情報のファイル(東京編)の上に鉛筆を投げて、示した所に、決めてしまった。
・・・(まったくナメてるよね!)
どんな仕事がしたいなんて無かったし、イキナリ音楽で仕事なんてありえないと思ってるし、
当然、周りの見えてない俺は、ただ、

・・東京まで行けば人も多いし、こんな俺と話が合うやつも、きっと居るし、
毎日バンド合宿みたいな生活が出来る。・・・と思ってた。
それで、あまり考えず、夢の中だ。

まあ、カッコ良く言えば、”タンブリング・ダイス”
サイコロを転がした訳だ。
それから、ずっと、サイコロが転がりっぱなしで、なかなか目が決まらないない人生が(笑)
始まったわけだ。
ダイスの目が出ず、チューニングも終わらない。
何てこった・・。そんなつもりは無いが、もう、納得いくまで
チューニングしてやる!転がり続けてやるぞっ!・・(笑)なんてね・・。

”ローリング・ストーンズ”の曲に「タンブリング・ダイス」ってのがある。
その曲を聴くと、いつもそんな事を思い出してしまう。
その曲のイメージとは違うかも知れないが、俺にはかなり印象深い曲だ。
良く頭の中に流れてくる。カッコいい曲だ・ぜっ!

東京に出てきてからは、なかなかイメージ通りには、行かないものの、
面白いことが、いっぱいあった。
まあ、バカなことばかりだったけどね。
田舎から出てきてホントにキョロキョロしながら、何処に居るのかも分からないまま
人の波に押されて、ころころコロコロ、転がってゆく・・・
そして見えているのは、光の果てあたりの遠い夢・・
そして、今はもうそれも、

”通り過ぎた夢の出来事!”・・さっ!


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